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丘話§タンホイザー~二期会~ [オペラ]

去年は、一度もワーグナー上演に接することができなかった。おおよそ2年ぶりのワーグナーである。木曜日のマチネー公演で、会場は東京文化会館。

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指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
原演出:キース・ウォーナー
演出補:ドロテア・キルシュバウム

装置:ボリス・クドルチカ
衣裳:カスパー・グラーナー
照明:ジョン・ビショップ
映像:ミコワイ・モレンダ

合唱指揮:三澤洋史
演出助手:島田彌六
舞台監督:幸泉浩司
公演監督:佐々木典子

ヘルマン:長谷川 顯
タンホイザー:芹澤佳通
ヴォルフラム:清水勇磨
ヴァルター:高野二郎
ビーテロルフ:近藤 圭
ハインリヒ:高柳 圭
ラインマル:金子慧一
エリーザベト:竹多倫子
ヴェーヌス:池田香織
牧童:牧野元美
4人の小姓:横森由衣、金治久美子、実川裕紀、長田惟子

合唱:二期会合唱団
管弦楽:読売日本交響楽団

当初、指揮をする予定だったアクセル・コーバーが入国できず、滞在していたヴァイグレに代わった。

オーケストラは、1幕こそもたついたものの、2幕以降は調子を上げて、この日はオーケストラの日と言ってもよかったと言っておく。合唱指揮は三澤洋史。オーケストラと同じく、いいハーモニーを堪能。

歌手陣について……タイトルロールの芹澤佳通は力不足がありありで、1幕と2幕は、何を歌っているのやら。辛うじて“ローマ語り”は火事場の馬鹿力で切り抜けたが、力不足は明らか。過去に聴いたタンホイザー歌手と比較しても、ここまで低水準の歌手を使わなくてはならなかったのかと呆然。

一人だけ、エリーザベトを歌った竹多倫子が安定して的確な歌声を聴かせてくれた。ヴェーヌスの池田香織はヴィブラート過剰か。

かつて、我々に“トーキョー・リング”をもたらしてくれたキース・ウォーナーの演出を期待してチケットを買ったのだが、自分的には消化不良のまま終わってしまったような気がする。

座ったのが5階席中央で、上手下手のバルコニー上が見えなかったことと、幕切れで、タンホイザーが籠状の装置を登っていって手を差し伸べたのが、エリーザベトだというのだが、それも見切れてしまって、おそらく演出における最大の見せ場がそこだったのだが、意味を受け留め切れず。

とはいえ、オーケストラと合唱がすばらしかったので“よし!”としたい。

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