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懐話§昭和三十年代~お年玉~ [年末年始]

[承前]

子どもにとって、新年にもらうお年玉はまさに大きな臨時収入なのだった。

小学生時代は、少なくても100円、多ければ500円程度のものだったが、それでも“塵積”だった。そんな額を増やすべく考えたのが、父親にくっついて年始回りの荷物持ちをすることだったが、これは効率がよく、親の手伝いをしていると見えるのが好印象を演出したのである。

それで、数軒も回れば1000円近くなってくれるのだ。何とも実入りがよろしく、子供のくせにせこいことを考えたものだ。

ところが、正月が終わりに近づいたところで上手が存在した。母親が「お年玉を貯金する」と徴収するのである。そして通帳を広げて「このとおり」と見せてくれる。

さっさと何かを買って使ってしまえばいいところを、それもそうだと貯めることに唯々諾々とするのだが、人がいいというか何というか……何か月かする間に、お年玉預金のことなどどこかにすっ飛んでしまい、何というか……貯金そのものが有耶無耶になってしまうという不思議なことが起こるのだ。
                               [続く]

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