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懐話§昭和三十年代~湯たんぽ~ [昭和]

[承前]

子どもの頃、冬になると布団の中に湯たんぽを入れてくれた。実家で使っていたのは、このような岐阜あたりで作られたと思われる陶器製だったが、その頃でも、トタン板を成型した湯たんぽが一般的になっていたはずである。

沸騰させた湯を入れ、直接だと熱いので、布に包んで使うのだが、寒い夜には本当にありがたい湯たんぽなのだった。

湯たんぽの余得はといえば、翌朝に顔を洗う時、すっかり温くなった残り湯を洗面器に入れて使うことができるのだ。湯沸かし器などという上等な設備の存在しなかった我が家にとって、せめてものささやかな恩恵なのである。

我が家では、商品名“ゆたぽん”という、ポリエステルパッケージに入ったジェルを電子レンジで温めて使っているが、もう10年近く使っていて、なかなかに重宝な製品でありがたい。
                               [続く]

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