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梯話§バッハ・コレギウム・ジャパンの第九 [クラシック]

コロナ禍の一年、チケットを買って出かけた最初で最後の演奏会がこれ……年末の恒例行事に参入するのも久しぶりのこと。今年はベートーヴェン生誕250年で、年の最後に辛うじて間に合ったのである。

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ピリオド楽器の演奏で第九を聴くのは初めてではないだろうか。第一楽章の冒頭から何やら不思議な響きで始まり、テンポよくキビキビと締まった演奏に、耳が洗われたようだった。

メンバー表を見やれば、ホルンがN響首席の福川伸陽。彼が吹くナチュラルホルンをを聴くのは初めて。特に第三楽章のソロパートは、モダン楽器とは違って滑らかなものではなく音が出たり引っ込んだり……ベートーヴェンも無茶な演奏を要求したものだと改めて。

そして第4楽章……合唱は全パートで40人足らず。アルト8人のうち3人の男声が加わって厚みを持たせた。

バスソロを務めた加耒徹は、若々しく伸びやかな声で聴かせてくれたが、櫻田亮のテナーソロは声量不足で、オーケストラや合唱に埋もれがちだったのは残念だった。

コロナの年の終わりに間に合った第九は、先々への活力を生み出してくれると期待したい。

ちなみに、客席は間隔を開けずに通常通りでの、ほぼ満席。歌舞伎座の用心深さとは対照的と感じたのだ。

追記:第九に先立ち、鈴木優人のオルガン独奏で、バッハのパッサカリアとフーガが演奏された。

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