語話§“お”と“を”の使い分け [日本語]
個人的には“お”と“を”の発音をまったく同一に話してきている。テレビのバラエティー番組で、芸能人が作る俳句をけちょんけちょんに辛口批評している夏井いつき先生が“を”を“うぉ”と発音していることに気づいた。
彼女は四国松山の出身で、調べてみると四国のあたりでは“を”を“うぉ”と発音しているようだが、いつ頃から我々は“お”と“を”の発音を区別しなくなってきたのだろうか……話が込み入ってきそうなので、このページを読めば概要はつかめるはず。
そうしてみると、かつては発音し分けられていた“お”と“を”だが、明治以降徐々に“W”の音が省かれるようになって、区別がつかなくなってきてしまったようだ。
だが、四国ばかりでなくまだまだ各地で“を”が“Wo”とされていて、たまたま夏井いつきがそう発音していたことで、今さらながらそのことに気がつかされたのである。
そのように古来はそうだった発音を大事に残っているもう一つの例を、尾瀬の福島県側の檜枝岐村で聞いたことがあって、それは“魚”の発音で、我々は“うお”と発音しているところ、檜枝岐の人たちは“ぃお”と発音しているのだ。ローマ字だったら“YiO”とでも表記するだろうか。
尾瀬ヶ原から尾瀬沼へと向かう段小屋坂の途中に、イヨドマリ沢と呼ばれる渓流があるが“イヨ”は“魚”で、魚が遡上できないほどの急な流れという意味なのだ。
《日本のトピックス一覧》
彼女は四国松山の出身で、調べてみると四国のあたりでは“を”を“うぉ”と発音しているようだが、いつ頃から我々は“お”と“を”の発音を区別しなくなってきたのだろうか……話が込み入ってきそうなので、このページを読めば概要はつかめるはず。
そうしてみると、かつては発音し分けられていた“お”と“を”だが、明治以降徐々に“W”の音が省かれるようになって、区別がつかなくなってきてしまったようだ。
だが、四国ばかりでなくまだまだ各地で“を”が“Wo”とされていて、たまたま夏井いつきがそう発音していたことで、今さらながらそのことに気がつかされたのである。
そのように古来はそうだった発音を大事に残っているもう一つの例を、尾瀬の福島県側の檜枝岐村で聞いたことがあって、それは“魚”の発音で、我々は“うお”と発音しているところ、檜枝岐の人たちは“ぃお”と発音しているのだ。ローマ字だったら“YiO”とでも表記するだろうか。
尾瀬ヶ原から尾瀬沼へと向かう段小屋坂の途中に、イヨドマリ沢と呼ばれる渓流があるが“イヨ”は“魚”で、魚が遡上できないほどの急な流れという意味なのだ。
《日本のトピックス一覧》
コメント 0