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愉話§出世すること [私事]

古巣の会社の役員人事が行われて、これまでの社長が会長に、専務が新しい社長に昇進した。自分より年下の人間が社長になったのだ。

普通に勤めていれば定年退職している年齢だが、この先さらに数年は会社で仕事を続ける……それが“出世”というものなのだろうかと考えてみた。

定年退職をしたのは2015年9月。希望すれば65歳までの4年間は再就職雇用で働くことができたが、気分的には61歳までで一杯一杯で、それ以上働こうとは考えもしなかったのである。

大学を卒業して会社に入った1978年の自分はといえば、不思議なほどに世間が言う“出世”なるものに何の興味も持ち合わせてはいなかった。出世とは大きな責任を背負うということでもあって、背後にいる社員を路頭に迷わせないように、様々な判断をしなくてはならない。残念ながら、自分にはそこまでの能力も胆力も持ち合わせてはいなかった。

新入社員の時点で自分自身に経営感覚のような能力が備わってなどはいないということに気がついていた。そしてまあ、結果的に出世とは無縁の現場仕事で最後まで勤めたわけだが、それは会社にとって正解だっただけでなく、自分自身にとっても正解と言えただろう。

今、こうして日々を呑気な年金生活者として考えることは、六十代半ばを過ぎても仕事を続けているのは、さぞや大変だろうなということである。確かに続けていれば、経済面では十分豊かにはなるだろうが、この先20年ほどの残り時間を考えた時に、仕事よりはのんびりした日々を過ごす選択をしたのもまた正解ではなかろうか……もちろん、人それぞれの選択である。

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