SSブログ

夏話§八月花形歌舞伎第二部&第三部 [歌舞伎]

最後に歌舞伎座を訪れたのは、二月大歌舞伎『菅原伝授手習鑑』の半通しを観て以来である。4月には、5月から3か月連続で行われることになっていた、團十郎白猿襲名興行のキャンセルが決まってしまった。

kabukiza2008_8.jpg

そして5か月ぶりの再開である。一部あたり一演目の四部制公演で、客席も下の写真のように一席空けてとなり、定員の半分以下の座席数で行われる。

IMG_6536.JPG

というわけで、一昨日の水曜日に第二部と第三部を、第四部を日曜日に観ることにして、この日は我が家から車で往復することにした……電車での密を避けたのだ。

第二部『棒しばり』……勘九郎の次郎冠者、巳之助の太郎冠者、扇雀の曽根松兵衛。勘九郎の突き抜けた笑顔と踊りを堪能。双眼鏡の中の勘九郎と巳之助が、それぞれ父親の面影を色濃くしていることに驚かされた。理屈抜きで楽しい舞台。

第三部『義経千本桜』から『吉野山』……猿之助の佐藤忠信(源九郎狐)、七之助の静御前、猿弥の逸見藤太。第二部からは打って変わりしっとりとした舞台を堪能した。

猿之助の忠信が終始キレッキレの動きで、久々の舞台に“水を得た魚”とはまさにこういうことなのだ。それに加えて、猿弥の逸見藤太の洒脱な動きにあっという間の一時間が過ぎたのである。

残念ながら、大向こうの掛け声は自粛。拍手のみというのは何がなし物足りないものだ。

《歌舞伎のトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。