街話§神保巷塵[73]キッチン南海閉店 [神保町]
[承前]
すずらん通りのキッチン南海が6月26日で閉店という……これはもう本当にショックな閉店である。さぶちゃんラーメンやいもやが閉店したのと同じくらいの衝撃度だ。
↓懐かしき行列
最初に南海で食べたのは大学生の頃だったと思う。その時はカツカレーを食べるほどの余裕などなかったから、カレーライスで我慢したが、あの独特な真っ黒いカレーは悪魔的な魅力があると感じた。
その後、神保町で仕事をするようになって、月に2回か3回は南海に足を運んだ。カツカレーは言うまでもないが、鶏ささ身フライと豚生姜焼きの盛り合わせなどなど、若い頃はそれこそワシワシ!とカロリー補給ができたのである。
若者の懐に優しい神保町であるがゆえに、年齢が重なるにつれてガッツリ系のハードルは高くなり、五十代前にカツカレーに別れを告げるしかなく、たまに食べに行ってもカレーライスのご飯少なめという、らしからぬ注文しかできなかったのは何とも不本意にでしかなかった。
今回の閉店は建物の老朽化に伴ってのことで、どうやらそう遠くない場所に後継店が開くようなので、安心といえば安心なことではある。
ところで、なぜ“キッチン南海”なる店名なのかと調べてみたら、創業者がプロ野球の南海ホークスファンということだった。なるほど、確かに看板の色はホークス・グリーンではないか。
[続く]
《神保町のトピックス一覧》
すずらん通りのキッチン南海が6月26日で閉店という……これはもう本当にショックな閉店である。さぶちゃんラーメンやいもやが閉店したのと同じくらいの衝撃度だ。
↓懐かしき行列
最初に南海で食べたのは大学生の頃だったと思う。その時はカツカレーを食べるほどの余裕などなかったから、カレーライスで我慢したが、あの独特な真っ黒いカレーは悪魔的な魅力があると感じた。
その後、神保町で仕事をするようになって、月に2回か3回は南海に足を運んだ。カツカレーは言うまでもないが、鶏ささ身フライと豚生姜焼きの盛り合わせなどなど、若い頃はそれこそワシワシ!とカロリー補給ができたのである。
若者の懐に優しい神保町であるがゆえに、年齢が重なるにつれてガッツリ系のハードルは高くなり、五十代前にカツカレーに別れを告げるしかなく、たまに食べに行ってもカレーライスのご飯少なめという、らしからぬ注文しかできなかったのは何とも不本意にでしかなかった。
今回の閉店は建物の老朽化に伴ってのことで、どうやらそう遠くない場所に後継店が開くようなので、安心といえば安心なことではある。
ところで、なぜ“キッチン南海”なる店名なのかと調べてみたら、創業者がプロ野球の南海ホークスファンということだった。なるほど、確かに看板の色はホークス・グリーンではないか。
[続く]
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