願話§分厚いハムカツは勘弁して! [B級グルメ]
……ハムカツが好きだ。偏食が激しかった子供の頃の好物で、揚げ物といえばハムカツとコロッケだった。そして今でも好きである。
ところが、何ということか、昨今のB級居酒屋やスーパーの総菜コーナーにあるハムカツは、許しがたいほどの厚さなのだ。しかもあろうことか、わざわざ“厚切り”などと謳って自慢気なハムカツもあったりして“それ、絶対違うから!”と呟くのだ。
ハムカツは薄きをもって佳し!というのがかねてよりの持論で、許容できる厚さは、おおよそ5ミリが限界ではなかろうか。さすがに1ミリというのはあり得ないが、3ミリほどが好ましところであろう。
しかも高級なロースハムだなどとは片腹痛く“チョップドハム”と呼ばれる怪しいあれでなくてはハムカツとは言えない。
そもそも、厚い高級ハムで作ったら意味がまるでないではないか、ハムカツは、かつて子供の頃、肉屋の揚げ物コーナーで一枚10円とか15円とかで売られていて、子どもたちのおやつ代わりにもなっていたようなものだから、気軽に食べられるものでなければならなかったのである。
だから今でも、スーパーの総菜コーナーでハムカツを見つけて、いそいそと買ってきては食べることがあるけれど、どのハムカツも何となく乙に澄ましていて、ちっとも郷愁を誘ってはくれないのだ。
《B級グルメのトピックス一覧》
ところが、何ということか、昨今のB級居酒屋やスーパーの総菜コーナーにあるハムカツは、許しがたいほどの厚さなのだ。しかもあろうことか、わざわざ“厚切り”などと謳って自慢気なハムカツもあったりして“それ、絶対違うから!”と呟くのだ。
ハムカツは薄きをもって佳し!というのがかねてよりの持論で、許容できる厚さは、おおよそ5ミリが限界ではなかろうか。さすがに1ミリというのはあり得ないが、3ミリほどが好ましところであろう。
しかも高級なロースハムだなどとは片腹痛く“チョップドハム”と呼ばれる怪しいあれでなくてはハムカツとは言えない。
そもそも、厚い高級ハムで作ったら意味がまるでないではないか、ハムカツは、かつて子供の頃、肉屋の揚げ物コーナーで一枚10円とか15円とかで売られていて、子どもたちのおやつ代わりにもなっていたようなものだから、気軽に食べられるものでなければならなかったのである。
だから今でも、スーパーの総菜コーナーでハムカツを見つけて、いそいそと買ってきては食べることがあるけれど、どのハムカツも何となく乙に澄ましていて、ちっとも郷愁を誘ってはくれないのだ。
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